雪割草
小さな雪割草を購入した。愛好家でも何でもなく直売所に出荷されているものを眺める程度だったのだが、詳しい人の話を聞いて少し興味をもった。雪割草は一種類の花の名ではなく、キンポウゲ科のオオミスミソウ、ミスミソウ、スハマソウなどの総称である。春に他の花に先駆けて咲き、変異がはげしく、山野草としては色や形など多様な花を咲かせることが人気の原因らしい。今は、育種が盛んで値段も手ごろになっているが、以前は数万円、数十万円で取引されていた。人気の高いオオミスミソウは北陸より北の日本海側に自生するが、群生地ごとに色や形が違い、たとえば佐渡の自生地にしか赤色の花が無かったりして群生地が荒らされるようなことが度々あったらしい。花の価値はもちろん好みだが、めずらしい八重咲や覆輪の花が人気ということだった。私としては次は濃い赤の花が欲しい。